はじめに
こんにちは!EventHub CTOの井関です。
カジュアル面談で候補者の方とお話ししていると、「EventHubってどんな開発スタイルなんですか?」「マネージャー陣はどういう役割分担なんですか?」というご質問をいただくことがよくあります。 限られた時間ではなかなか全てをお伝えしきれない部分もあるので、今回は私たちがなぜ今の開発・組織体制をとっているのかについてまとめます!
なぜ「フルサイクル」なのか
EventHubでは、エンジニアは原則として設計から開発、QA、運用、サポートまでの全工程に携わる「フルサイクル」を前提としています。なぜフルサイクルを採用しているかというと、一番の理由は「エンジニアが顧客成功を追求しプロダクトを改善し続けられる環境にしたいから」です。
全ての開発は究極的には顧客成功につながっています。顧客の課題を解くための機能を設計・実装することはもちろん、開発者全員の効率を上げるための基盤づくりや、新機能をより早く顧客に届けるためにデプロイ周りを整えることも、突き詰めればすべて「顧客成功」につながる大切な要素です。
「フルサイクルでなくても、顧客成功を追求できるのでは」という声もいただきます。この点に関しては実際その通りだと思います。ただ、顧客成功を追求する意識を持てるかどうかは、「仕様や要件の決定にどれほど深く関われるか」に大きく依存すると考えています。 決まった要件や仕様がただ上から降ってくる形だと、どうしても言われた通りに作ることにフォーカスしてしまい、「なぜそうするのか」「真に必要とされるものは何なのか」をエンジニア自身が考えるのが難しくなってしまいます。
もちろん、プロセスを適切に分割しながら全員が顧客成功にフォーカスできる環境を構築できれば理想ですが現時点でそれを完璧に構築し切るのは困難です。だからこそ、エンジニア一人ひとりが自ら考えて行動できるよう、チームに広く権限を渡す「フルサイクル」が、今のEventHubにとって最適な形だと考えています。 また、誤解されがちなのですが、フルサイクルだからといって「フロントエンドもバックエンドも全て一人で完璧にこなさなければならない」というわけではありません。フルスタックの経験があるのは有利になりますが、根本にあるのは「フロントエンドやバックエンドといった特定の領域に閉じず、顧客成功を起点に幅広い視野で要件・仕様を考える環境を作りたい」という思いです。
マネージャーに求める4つの領域と権限委譲
こうしたフルサイクルのチームを牽引する開発チームマネージャーには、チームのパフォーマンスを最大化するために、「プロダクト」「プロジェクト」「テクノロジー」「ピープル」の4つのマネジメントスキルが要求されます。
しかし、一人がこれら全てを最初から高い水準で実行するのは非常に難しく、私自身も過去に「ピープルマネジメントの壁」にぶつかって苦労した経験があります。 ただ、ここで役割を限定して渡す権限を狭めてしまうと、マネージャー自身が自分の得意領域を活かして成果を出すための工夫ができなくなってしまいます。そのためEventHubでは、あえて4つのマネジメント領域全ての権限をマネージャーに渡す環境を作っています。 もちろん、一人で全てを抱え込む必要はありません。プロダクトの仕様策定や技術的な意思決定については専門的な知見を持つ周囲のメンバーと協力しながら進め、プロジェクト管理についてもスクラムを活用してチーム全体へ移譲していくなど、周りのサポートを得ながらチームとしての成果を最大化する体制をとっています。
マネージャーへの挑戦の壁をなくす「EPICオーナー」
以前にマネージャーへの挑戦の壁をなくすために、あえて4つのマネジメント領域全てを任せる方針をとっていることをまとめています。
とはいえ、いきなりこの4つのマネジメント全てを担うマネージャーに挑戦するのはハードルが高いです。 そこで、メンバーとマネージャーの段差をなめらかにするために「EPICオーナー」という役割のステップを用意しています。 EPICオーナーは、育成や評価などの「ピープルマネジメント」以外の領域を担当し、チームで滞りなくEPICを完成させる役割です。 具体的には、過剰な設計になりすぎない「適切な設計力」や、他者のコードを改善する「実装力」、顧客ニーズを理解した「仕様提案力」、そしてメンバーのタスクを把握する「進行管理力」が求められます。 まずはこのEPICオーナーとして経験を積み、そこにメンバーへのフィードバックや採用・育成といったピープルマネジメントの領域を加えることで、チームマネージャーへと自然にステップアップしていける仕組みになっています。 少しずつマネージャーに挑戦できる環境を作ることで、チームの成果に責任を持とうと行動する人が増えてくれることを目指しています。
さいごに
今回は、EventHubの開発体制と組織の考え方についてまとめました。 顧客に向き合いながら開発することは時に大変ですが、大きなやりがいや事業成長に深く関わることができます。 ぜひ、そんな挑戦をしてみたいという方は連絡をお待ちしてます!!